帰還にあたり
ほんとうのわたしにかえっていく。
それは、何かをつけるわけではない。
それは、何かを捨てるわけではない。
ただただ、思い出す。
それだけ。
人によって違うもの。
だから、人から教えてもらう事には意味がない。
そう、わたしの場合は、自分がいかにパワフルであることか。
それをいかに恐れていたことか。
それを思い出すだけ。
そうすれば、自然とわかる。
自分が何故これをしたいのか。
自分が何故これをやり続けているのか。
自分が何故、これにときめくのか。
自分は知ってる。
だからもうやってたの。
あの悲しみは。
あの苦しみは。
あの戦争は。
全部全部、わたしにそれを教えてくれるため。
あの人でなければ教えられなかった。
だから、あの時、そうなった。
そして、それを避ける事は出来なかった。
どんなに魔法を使えたとしても、それは避けられなかった。
じゃあ、総てが終わればあの人は戻ってくるのだろうか?
和解する時は、やってくるのだろうか?
それは…………
ひつようならば。